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そしてやって来た夏休み。
あたしは、おばあちゃんの家に行くと、すぐにあの“約束の場所”へ向かった。
…いるかな? 風太。
いないかもしれない。
“約束”なんて覚えてないかもしれない。
だけど、あたしの足は止まらなかった。
少しでも可能性があるなら……
走って。
走って。
やっと鳥居前に着く。
「……っ、風太?」
乱れる息を整えながら、名前を呼ぶ。
けれど、風太はいなかった…。
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