8月に

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「風太…。」 「なんだよ!」 不意に後ろから声がした。 「ふぎゃっ」 その声にびっくりして尻もちをついてしまった。 「風太…、きてくれたの?」 「当たり前だろ。 おれは約束を守る男なんだぞ!」 “約束” 覚えててくれたんだ…! 「よかった~」 「なにが?」 「なんでもない。」 「?」 それからあたしはいくつかの夏を風太とともに過ごした。
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