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「風太…。」
「なんだよ!」
不意に後ろから声がした。
「ふぎゃっ」
その声にびっくりして尻もちをついてしまった。
「風太…、きてくれたの?」
「当たり前だろ。
おれは約束を守る男なんだぞ!」
“約束”
覚えててくれたんだ…!
「よかった~」
「なにが?」
「なんでもない。」
「?」
それからあたしはいくつかの夏を風太とともに過ごした。
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