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次の日。
あたしは昨日、風太とわかれた鳥居へ向かっていった。
“約束”はしてない。
だけど、なぜかあそこに行けば会えるんじゃないか。
なんて淡い期待を持っていた。
おばあちゃんの家があるところは田舎で、たんぼや畑などがたくさんあり自然に囲まれている。
だけど全く何もないわけではなく、少し歩けばコンビニだって見えてくる。
そんな中、あたしは鳥居を目指して走った。
どうかいてください。
あたしの願い事はそれだけだった。
鳥居を見ると昨日見た、黒髪に元気そうな明る顔、あたしより小さい身長。
「…風太?」
間違えでなくそれはあたしの待っていた風太がいた。
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