夏祭り

8/10
前へ
/170ページ
次へ
次の日 あたしはあの鳥居へ向かった。 おばあちゃんの家を出て、坂を下り、近くの川を通り私は向かった。 着くと、すでにそこには風太がいた。 「おっす!」 「おっす♪」 短い挨拶を交わして、あたしは風太のところへ駆け寄る。 「水恋、今日は川で遊ぼうぜ」 「うん!」 さっき来た道を引き返し川へ向かう。 ここの川はすごく透明で澄み切っていて、冷たくて気持ちいい。 「わっ、冷たい!」 「うん!!」 「よし、競争しようぜ。」 「何の?」 「父ちゃんが言ってたんだ。 この川には透明なハートの石があるって。 だからその石を先に見つけたほうが勝ちな!」 「わかった。負けないんだから」
/170ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加