Power of God

転校

そんなはずはない。

少なくとも記憶には残っていない。

「早妃ちゃんも悠ちゃんと同じ学校に通っているから、分からない事があったら早妃ちゃんに教えてもらってね。」

僕はそこそこ記憶力がいい方だと認識していた。

だからあった事があるとは思えなかった。

でも祖母はあった事があると言っている。

はっきり言って頭の中は錯乱状態だった。

「さ、早妃さん。しばらくよろしくね。」