9438人が本棚に入れています
本棚に追加
ムクロ「っ!!」
声を聞いた瞬間に涙があふれ出た
形容しがたい想いが溢れて何も考えられなくなる
膝をつき、泣いていると愛香が俺を抱きしめて背中を叩いていた
愛香「前は立場が逆でしたね」
不思議とそれだけなのに、気持ちが楽になった気がした
ムクロ「………あぁ、そうだな」
愛香「姿も形も違いますけど、あなたは灰君ですよね?」
ムクロ「名前も違うけど、確かに俺は井崎灰だったよ」
愛香「やっと……、やっと会えました
灰君が死んでから、ずっとずっと忘れませんでした」
ムクロ「俺も、生まれ変わってからずっと想い続けていたよ」
愛香「灰君……、ガイグン……」
愛香の方も感極まったらしく泣き出した
その時に頭を締められて少し痛かったのだが、その痛みすら嬉しいと思った
・
最初のコメントを投稿しよう!