第5章

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ムクロ「どうして愛香は使い魔で出てきたんだ?」 30分くらいお互いに泣き合い、落ち着いたところで気になっていたことを切り出した 愛香「そのことを話すには、私が死んだ時のことから話さないといけませんね」 ムクロ「死んだ!?」 愛香「寿命で死んだんですよ」 ムクロ「そうか……」 愛香「私が死んでから、私は神様に会いました そこで灰君がどうして死んだのかを聞いたんです それから神様に言われたんです、【井崎灰と同じ世界に転生をしてみないか?】って」 ムクロ「それで転生をしたのか」 愛香「そうです 私はいくつか能力をもらい、神様の部下になるという名目で転生しました そして今日、灰君の使い魔になるために来たんです」 ムクロ「そうか…… 愛香、1つ言いたいことがある」 愛香「何ですか?」 ムクロ「この世界は地球みたいに安全じゃない、生きるために人を殺すのが当たり前な世界だ 俺も殺した、両手の指じゃ足りないくらいにな」 初めて人を殺したのは7歳の時だったな ショックが強すぎたせいか記憶にはないが、手に残った感触はしばらくの間取れなかった ムクロ「俺の手は血で汚れているし、これからも汚すつもりだ 愛香の手も汚すことになるかもしれない それでも……、それでも良いのなら、俺といてください」 愛香「私は灰君と一緒にいるために転生したんですよ? もう汚れるところが無いくらいに汚れたとしても、私は離れません」 ・
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