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灰「なぁ、どうして染島は俺と話したいんだ?」
学校の奴は生徒はおろか、先生すら俺を避けるぞ
愛香「そのことなんですけど……、灰くんは半年前の始業式のこと覚えてますか?」
灰「半年前の始業式?」
確かあの日は……校門の前にナンパしてるヤンキーがいてボコッた記憶しかないな。
なんでか知らないけどあのときは自分から喧嘩したな
いつもなら相手が売ってくるのを買ってたけど
灰「ナンパしてるヤンキーを倒した記憶しかない」
愛香「私はその時に絡まれてたんです」
なんという偶然
愛香「その時に助けてくれた灰くんがカッコいいなとか思ったり、もっと話したいとか思ったり……」
その時に立ったのか
てか、染島が若干トリップしてるな
なんか、「アナタ……」とか「初めては優しく……」とか言ってるぞ
灰「染島さ~ん、そろそろ帰らないとマズいんじゃないですか~?」
現在は5時、冬に入りかかっているので暗くなるのも早い
愛香「あ、そうですね、帰りましょうか」
灰「送ってやるよ、染島の家ってどこ?」
愛香「え、良いんですか!?」
灰「年頃の女の子を1人で帰らせるなんてさせるかよ、それに手当てしてくれたお礼でもあるからな」
愛香「えっと……じゃあよろしくお願いします」
灰「りょ~かい、それじゃあ帰ろうか」
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