序章

9/23
前へ
/376ページ
次へ
灰「なぁ、どうして染島は俺と話したいんだ?」 学校の奴は生徒はおろか、先生すら俺を避けるぞ 愛香「そのことなんですけど……、灰くんは半年前の始業式のこと覚えてますか?」 灰「半年前の始業式?」 確かあの日は……校門の前にナンパしてるヤンキーがいてボコッた記憶しかないな。 なんでか知らないけどあのときは自分から喧嘩したな いつもなら相手が売ってくるのを買ってたけど 灰「ナンパしてるヤンキーを倒した記憶しかない」 愛香「私はその時に絡まれてたんです」 なんという偶然 愛香「その時に助けてくれた灰くんがカッコいいなとか思ったり、もっと話したいとか思ったり……」 その時に立ったのか てか、染島が若干トリップしてるな なんか、「アナタ……」とか「初めては優しく……」とか言ってるぞ 灰「染島さ~ん、そろそろ帰らないとマズいんじゃないですか~?」 現在は5時、冬に入りかかっているので暗くなるのも早い 愛香「あ、そうですね、帰りましょうか」 灰「送ってやるよ、染島の家ってどこ?」 愛香「え、良いんですか!?」 灰「年頃の女の子を1人で帰らせるなんてさせるかよ、それに手当てしてくれたお礼でもあるからな」 愛香「えっと……じゃあよろしくお願いします」 灰「りょ~かい、それじゃあ帰ろうか」 ・
/376ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9438人が本棚に入れています
本棚に追加