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……
大学三年の時、コンタクトに変えようと思ったことがあった。
理由は色々。
バスケをするにも、眼鏡をかけているよりは邪魔にならないとも思ったし、実は、ちょっとした憧れもあった。
けれど、何故か周囲には反対された。
桜木に至っては、
『メガネ君じゃなくなる!』
とまで言い放った。
そこまで言われてしまうと、急に意欲が失せてしまう。
結局、こうして今も、眼鏡をかけていたりする。
……
「で?用件はそれだけじゃないんだろ?」
カップを置いて、赤木はまた、軽く欠伸をした。
「え?」
「ふん。それだけの事なら電話でも済む話だろう。たわけが。もっと他に話があるんだろう?」
静かに赤木は問いただす。
けれど、その風貌だと、少しすごまれただけでも正直たじろぎたくなる。
さらに、自分の考えていることが見事に見透かされていて、何故だか作り笑いにより一層力が入ってしまう。
「はは。なんでもお見通しかよ。」
「…何年友達付き合いしてきてると思ってるんだ。雰囲気で分かるよ。それで?何なんだ?」
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