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決心しようと思っても、なかなか踏ん切りがつかない。
どうしても、最後の一歩で躊躇してしまう自分がいる。
一言で言ってしまえば、単なる優柔不断なだけかもしれない。
コンタクトの事だってそう。
自分では大丈夫と思っていても、少し野次が聞こえるだけで、『ダメかも』と思ってしまう。
自分に自信がないからなのか。
それとも、周りに流されがちな性分なのか。
それは、いくら自分の事といえど、正直分かりかねる。
けれども、今回の事はさすがにそうもいかない。
一世一代の気合いが入っている。
同時に、今までにない緊張感があるのも事実だ。
インターハイの舞台に立った時と同じくらいかもしれない。
……
『宮城はまだ、彩子一筋なのか?』
『え?急になんですか~もー。』
『いや、どうなのかなと思ってさ。』
『……まあ、いつか絶対、俺に振り向かせてみせますよ。』
『はは……うん。』
『……?……』
『おまえみたいに、ずっと一人の人を一途に想い続けられる奴ほど、純粋な人はいないのかもしれないな。』
……
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