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ゆっくり放せば良かったのに慌ててしまったからスプリングが大きく揺れた。
「…………」
彼女がゆっくりと目を開く。
薄暗い部屋であやめと目が合った。
わ………やばっ
起こした………。
「ケイ、おかえり」
「!」
微笑んだ彼女から聞きたかった言葉が紡がれる。
「ただいま」
その言葉を聞いたら満足そうに微笑みまた目を閉じた。
「おやすみ」
そう小さな声で伝えて静かに部屋から出て扉を閉めた。
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