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「同居人出てったって言ってなかった?」 「出てったよ?」 「え?もう新しい男?」 「…………違う」 「見に行っていい?」 「駄目」 視線を感じてる筈のケイがちっとも自分の方を見ない事に勘が働いた朝日はにやりと笑った。 「ケイ 女と住んでるだろ」 「…………」 ケイは朝日をちらりと横目で目視した。 「いずれは朝日に紹介するから 取り敢えず今日は駄目」 意外と頑固な性格を知っているから朝日は逸れ以上食い下がらなかった。 「そ 良い娘なんだね 楽しみにしてる」 ふっと鼻で笑った朝日は車内に流れる洋楽に合わせて歌い出した。
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