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急に足を止めて
固まった私の表情を見て
ケイは視線を追った。
元カレが女性と一緒に歩いている姿があった。
「……………」
ケイは動けない私に気付き背中に触れた。
「……………あ
ごめん」
私は無理矢理視線を引き剥がし
視線を落とし足元を見た。
浮気した事実は知っていても
こうして目の当たりにすると
蓋をした思いが蒸し返される。
恋愛感情なんて残ってないのに
何故か足元に力が入らない感覚がした。
立ち止まっていたのは
多分30秒にも満たない。
だけど私の中では物凄く長い時間が過ぎたように感じた。
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