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ぽんぽんと
あけてくれた場所を叩き
「どうぞ」
と促される。
ケイは細いけど背が高いからかセミダブルのベッドを使っている。
「ベッド
狭くなっちゃってごめん」
戸惑いながらもベッドに上がり
座ってケイを見つめる。
何? と笑って
彼は枕をぽんぽんと叩いた。
今更だけど
凄く恥ずかしくなって来た私は
ケイの誘導に身を任せるという
笠を着て素直に横になった。
「目ちゃんと冷やした?」
優しく伺ってくるケイととても近い位置で目が合っている。
「あ……うん
お風呂に入りながら」
タオルケットで半分顔を隠して
モソモソと答えると
ケイは親指で私の目の下に触れる。
「……ん、大丈夫みたい」
目の下を内側から外側にすっと撫で
その手で髪を撫でられた。
「あやめ」
「はい」
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