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「お嬢ちゃん
珍しいね一人だなんて」
ママが私に目を止めた。
「こんばんは」
「待ち合わせ?」
ママの言葉に首を振る。
「もうすぐ店じまいするから此方に座って」
何かを察したママは半個室になっている部屋に私を案内した。
遅い時間だったので
お客様も少なく
帰り支度をする人が殆どだった。
暖かいお茶を出されて
私はそれを両手で包んで目を閉じた。
「有り難う御座いました」
最後のお客様が帰り
暖簾を片付けたママはカウンターの中に戻った。
私はテーブルに置いてあったお皿やグラスをママへと渡した。
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