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「……!!」
ピタリと私の動きが止まる。
「顔真っ赤」
ふふっと鼻で笑った朝日さんは私の目から視線を外してくれなくて自分でも分かる赤くなった顔を俯いて反らした。
「朝日ふざけるなら追い出すよ」
お腹から手を入れて私を持ち上げたケイは朝日さんを足蹴にした。
「手
離せ」
珍しく冷たい声を出したケイに
「………はーい」
と素直に朝日さんは従った。
自由になった手でソファを掴みケイに離してもらい私はへたり込む。
「いーじゃん
あやめちゃん今フリーでしょ?
俺が口説こうがケイには関係無いよね」
うつ伏せになった朝日さんは交差させた腕に顔を乗せてそう言った。
「……………私
先に寝ます」
逃げるように部屋へと滑り込み
どくどくと外に漏れるんじゃないかと思うほどの鼓動の音を落ち着かせるように深呼吸を繰り返す。
なかなか止まない鼓動が警鐘を鳴らしている様だった。
ケイに抱えられたお腹の辺りをきゅっと握りしめた。
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