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「あやめ………
朝日と何か仲良いね」
「え?」
振り向くとケイは片眉を上げ私をじっと見た。
「朝日は………
女の子には良い顔するから
その」
「心配いらないよ」
ケイは私が朝日さんを好きに成ったら大変だと思ってる。
「そういうんじゃないから」
私はケイを残して玄関からリビングへ向かった。
パフォーマンスだよ全部
朝日さんの。
既にリビングで我が物顔して寛いでいた朝日さんはケイにビールをくれとせがんでいた。
「朝日
そんな荷物持ってどうしたの」
ケイはノンアルコールビールを渡しながら朝日さんの荷物をじろじろ見渡した。
「ビール………じゃない」
確認しながらも素直に缶を開けて飲み始める。
「朝日」
私はキッチンから二人の様子をグラスに水を注ぎながら見ていた。
カツンとテーブルに缶を置き
朝日さんはソファから降りてラグの上で正座をしだした。
「此処に住ませて」
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