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「あ」 駅に着くと改札前で天野さんが待っていてくれた。 「本庄さん、ご飯何が食べたい?」 「鷄がいい」 「はは、即答 ていうか鷄ってアバウト じゃあ家にある材料で大丈夫だから早速家に帰ろっか」 天野さんは荷物を持つよと手を差し出したけど、それはお礼を言って首を振って断った。 駅から数分で着いたマンションは周りに緑も多く環境も良いみたいだ。 「どうぞ」 今日から私が住む家になるそのグレーの扉を開いて中へと招き入れる。 「こっちが洗面所とかお風呂場ね」 玄関から廊下を進みリビングに入る前に説明してくれた。 リビングに入ると天野さんはキッチンへ進んでいく。 リビングは間取りで言うと中央にあり、ダークブラウンの家具で統一されていてスタイリッシュな感じだ。 天井が高くて広々している。 「ご飯準備しとくから 少し片付けたら?」 「うん」 彼の提案に頷く。 「洗面所の空いてる棚は好きに使って」 「ありがとう」 「本庄さんの部屋はこっちね、 自分の部屋は隣だから」  
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