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「………という事で
朝日がルームシェアしたいっていってるんだけど」
ソファに座りテレビを見ながらアイスを食べていた私の左側に座ってケイは此方を伺っていた。
「………ケイがいいなら異論無しだよ?」
「本当に?平気なの?」
「……………ケイ
朝日さんってそんなに危険な人?」
私が方向を変えケイに身体を向ける。
「………………」
長い沈黙。
ケイはそう思ってるんだ。
「私は大丈夫だと思ってるよ?
朝日さんがケイの嫌がることすると思えないし」
私が言うとケイは驚いた顔をした。
「朝日の事そういう風に見てるの?」
「………ん………何か変かな」
ケイの反応が固まったのでケイの地雷を踏んでしまったのかと肝を冷やして聞き返した。
「有り難う」
嬉しそうに笑うケイの笑顔に目を奪われた。
「あんな自己中だし女癖悪いけど良い奴なんだよね
有り難うあやめ」
抱えた膝に乗せた顔を傾けて私に言った。
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