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「ケイがあやめちゃんを
甘やかすのが分かる気がする」
帰り道ぽつりと呟いた朝日さんの言葉に顔を上げた。
「………すいません」
「何で謝るの?
あやめちゃんが悪いなんて言ってるんじゃなくて
構いたくなっちゃうって事」
小さく鼻で笑った朝日さんはまた前を向いた。
澄んだ黒い瞳が
綺麗だった。
解ってはいたけど
朝日さんの好きな人は
人妻だった。
今でも連絡が来るけど
電話は取っていない。
どうか
1日でも早く
朝日さんが前に進めますように。
空を見上げても
天の川は見えない。
彼には
後ろめたくない恋愛をして欲しい。
幸せに微笑んで欲しい。
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