14

3/12
前へ
/431ページ
次へ
「今日時間大丈夫そう?」 「私は平気です」 「じゃあまた夜に」 手を振って私が降りる一駅前で朝日さんは降りていった。 今日は3人でご飯を食べる約束をしていた。 朝からスムーズに仕事をこなし特にトラブル無く仕事を終えた。 私はお店の場所を知らないので朝日さんと待ち合わせしていた。 「お待たせ」 「わ……お疲れさまです」 斜め後ろからわっと声をかけてきた朝日さんに驚かされた。 「今日も暑かったね」 ネクタイを外しワイシャツの袖を折り曲げた朝日さんはスーツを着ていないので体のラインが良く分かる。 なんてスタイルが良いんだ。 「じゃあ 行こっか」 腕時計を見ながら体の方向を変えたので 私もそれについていった。 駅から歩いて5分程 路地を入って行くとあるそこは、朝日さんのお気に入りのお店だと言う。 ケイは場所を知っているので現地集合となった。 洋風の白い建物の横に路地が続いている。 「あそこを入って行くとあるよ」 そう言った朝日さんの足がぴたっと止まった。 「朝日」
/431ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2824人が本棚に入れています
本棚に追加