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ザァ――――― 「わっ」 会社から出て直ぐ、夕立に降られた。 後数分の距離だったので、雨宿りせず足早に駅へ向かう。 ハンカチでは拭いきれない程全体が濡れていて肌は冷たくなっていた。 コンビニで傘を買おうか迷ったけど 走れば3分で着くと思い駅から家に向かい走った。 マンションの廊下には 私の足跡が続いていて 更に滴る雫が 水玉模様をランダムにつけていた。 家には誰も居なかった。 私は直ぐにお風呂場へ向かいシャワーを浴びて身体を暖めた。 「はぁ……気持ちいい」 シャワー次いでにメイクも落とし髪も洗った。 さっぱりして髪をタオルで拭きながらリビングへ戻ると、ジャージ姿の朝日さんが首にタオルをかけてソファに座っていた。 「朝日さん帰ってたんですか?」 「うん」 ちらっと私を見てまた前を向いた。 「あやめちゃん………服着て」 言いづらそうな朝日さんの言葉に 私ははっとして自分を見返した。 帰ってきてお風呂場直行だったので着替えを持っていなかったからバスタオルを巻いたままの格好だった。 「ぅわぁぁ ごめんなさい」 ぱたぱたと部屋へ飛び込み 慌てて服を着る。
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