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「あ、そうだ
ケイと二人で住んでた時もあいつ家空けてた?」
「あ、はい」
「そっか………じゃあ平気か」
ソファに座った朝日さんは一人で納得してテレビのリモコンを手にとった。
彼が持ち込んだソファを元々あったソファとL字型になるように並べていた。
朝日さんの革張りの黒いソファもこの部屋に良く馴染む。
「あやめちゃん何時もそっちに座るね」
私の癖を横目で笑った。
私は足をソファに乗せて膝を抱えていた。
ケイが良くする座り方
落ち着くんだ、結構。
「今日ご飯ピザでもとる?」
携帯を顎に当てながら
上目で私を見る。
「賛成」
「ケイ遅くなるかな………」
呟いた朝日さんはピザ屋に電話をかけ始めた。
その日ケイが帰って来たのは零時過ぎだった。
私はもうベッドに入って眠りにつこうとしていて、朝日さんとケイが話しているのが何と無く遠くで聞こえていたが、それを聞きながら眠りに落ちた。
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