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ケイの顔を見れなくて 私は花火に顔を向けた。 「………分かった 気を付けてね」 「………ん」 ドンッ 大輪の菊の花みたいな花火は 花びらを散らすように 空に消えていった。 「あ……ごめん ちょっと電話」 ガタッと椅子を鳴らして立ち上がると部屋へ入っていったケイ。 私は椅子の上で膝を抱え顔を膝に伏せた。 1ヶ月 離れるんだ………。  
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