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数日後会社から帰ってきて ご飯も食べソファに座りのんびりしていた。 パタン 玄関で扉が締まる音がして暫く何の気配もしなくなった。 朝日さんは帰ってきて直ぐに部屋に行ったのかな……。 「………ーー」 ? あれ 何か聞こえなかった今。 私はソファから立ち上がり 読んでいた本をテーブルに置いて玄関へ向かった。 リビングの扉を開けると 玄関に朝日さんが倒れていた。 「!! 朝日さんっ」 駆け寄って見れば酒が回っているだけだと分かり胸を撫で下ろす。 「朝日さん 大丈夫ですか?」 しゃがみこみ朝日さんを覗くと 「あ………あやめ」 私を見て名前を呼ぶ。 意識はある。 「朝日さん取り敢えずお部屋行きましょ」 座り直して壁に凭れた朝日さんを確認して部屋の扉を一先ず開ける。 こういう時朝日さんの部屋が玄関から近くて良かったと思う。 寝落ちしそうな彼の隣ににしゃがんで朝日さんの鞄を拾い上げた。
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