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「あやめちゃん……… そんな所で何してるの?」 暫くしてリビングの扉の隙間からひょこっと顔を出す朝日さん。 水を飲んですっきりしたのか 意識はハッキリしているみたいだ。 え?先程の出来事をよもやお忘れですか? 忘れたならそれで宜しいですけど………… 肩から力ががくっと抜けた。 「何でもありません」 立ち上がり、盛大な溜め息を吐く。 「あれ? 何か機嫌悪い?」 自分の部屋に戻る朝日さんはすれ違い様に聞いてくる。 「悪くないですよ?」 にこっっと筋肉だけ動かした笑顔を朝日さんに見せた。 「あ あやめちゃん」 部屋に入りかけた朝日さんが私を呼び止める。 「はい?」 「明日か明後日時間ある?」 「………明日はお昼過ぎまで出掛けますが それ以降はあいてます」 「そ…………じゃ 俺に2日預けてくれない?」
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