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『…………――――』
っは
am6:00
夢で目が覚めた。
夢の内容はあんまり覚えて無い。
けど、胸の辺りに不快感が残る。
「ユリさん」
「なんです?先輩」
机に突っ伏してユリを見上げた。
「あなたの恋愛周期ってどんなペース?
失恋してから次に人を好きになるまで」
「私の事聞いても参考になりませんよ?」
ユリはそう言って私に顔を寄せて
「1日あれば充分です」
と小悪魔の様な笑みを残し顔をあげた。
「いちにち?」
「…………先輩」
驚く私をたしなめるような声色で小さく首を振る。
正にその仕草は妖艶な銀座の女性を思わせる。
「いいですか?
失恋してから次に何時、誰を好きになるかなんて関係無いんですよ誰にも。
1日後に恋したら不順で
1年後なら純粋だなんて
そんな操立て必要ありますか?」
つんつんと私の頬に綺麗な爪を当ててくる。
「だから先輩
好きなら好きで認めちゃって下さい」
むにっと私の頬を摘まんで歯を見せた。
まぁユリの笑顔なら即恋に落ちるな……。
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