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「明日は何時に出掛けるの?」
ドライヤーを片付けながら上から私を覗き込む。
「ん?
8時だよ」
「そっか
ご飯は今日みたいに一緒にいたら交代で作る事にしようかなって思ってる」
「はい」
「朝ごはんは各自で」
「はい」
「食材は分けた方がいい?」
「…………あーそうだね
それか食費出すから共有しない?」
「あ、いいねそれ」
ぽんぽんと頭に手を乗せててケイはソファから立ち上がる。
「一万でいい?」
「いいよ、それで
あやめが食材買ってきてくれたらその時請求して?」
私は触れられた頭のてっぺんを髪を直すように撫でた。
「私先寝るね
おやすみ」
お風呂へ向かうケイに声を掛けた。
「おやすみ」
彼は髪を掻きあげながら振り向いて柔らかく笑った。
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