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「いいえ どういたしまして」 朝日さんは大人な笑みを残してそう言って 先にマンションへと入っていった。 私は後悔もしているけど 膨らみ続ける想いを隠したまま 朝日さんの隣にいられない。 「…………早まったかな 私」 上手くこなせたらこんなに苦しんだりしないのに。 空を見ても 今日は星が見えない。 私の気持ちみたいに 厚い雲がかかっている。
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