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仕事が終わり帰ろうと支度をしていたら携帯が震えていた。
「………誰?」
登録されていない番号。
ピッ
「…………もしもし?」
『あ、お疲れ
ケイだけど』
「あぁ
びっくりした」
『仕事は終わった?』
「うん」
『じゃあご飯行こう』
「え?」
メールに添付された地図を見ながらお店へ向かった。
麻の暖簾を潜り、引き戸をひくと暖かな雰囲気と優しい匂いがしてきた。
「あやめ、こっちこっち」
ケイに呼ばれ、彼の隣に座るとカウンターのママが私を睨んできた。
ケイと話していた邪魔をしてしまったみたいだ。
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