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白大島の着物に黒と白の市松模様の帯をしているママを観察していたら怪訝な顔をされた。 「何よさっきからじろじろ見て」 「あ、スイマセン 好みの組み合わせだったので」 「何が? あぁ着物? 随分渋好みね」 ママは自分を見返すように下から上に目線を流す。 「着物好きなの?」 ケイが横から覗く様に私を見る。 「うん。 着付けも習ったんだ」 「へぇ」 「本当はママみたいな粋な感じの着物着たいんだけどね」 「後10才年取らないとアナタには無理ね」 分かってはいたがバッサリと言われると堪えるな……………。
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