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「そう言えばケイは何の仕事してるの?」 「メイクさん」 「え……モデルさんとかの?」 「まぁ……色々」 「凄いね だから髪の扱いが上手いんだ。 メイクも髪も両方やるでしょ?」 「うん」 「今日誉められたよ?」 「そ」 肘を着いて此方を見ているケイは抜かりの無い良い男でついついぽぅっと見入ってしまった。 「惚れんじゃないわよ」 ぼそっとママから降りかかる言葉にはっとし 「わかってます」 と唇を尖らせながら返事をした。 「あ、ちょっと外出るわ」 ケイは着信が来ている携帯を持って出口に向かった。
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