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「お邪魔しました」
花はケイに気を使って早めに帰り支度をし出す。
「あ、これ。
早いけど誕生日プレゼント
ちょっと忙しくなるから遅くなるよりはいいかなと思って」
花はバックから細長い袋を取り出した。
「引っ越し祝いも兼ねて奮発しちゃった」
中身は多分ワインかシャンパンだろう。
「ありがとう」
「天野さん、疲れてるのに長居してすいませんでした」
「いえ、また来てください」
「じゃあね」
花はエレベーターに着くまで廊下を歩きながらこちらに手を振り続けていた。
「ごめんね、疲れたでしょ？」
扉を閉めて鍵をかけ後ろにいたケイに声を掛けた｡
「ううん、楽しかった
ねぇ、誕生日っていつなの」
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