lastside

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「……………… 私…………友達は恋愛対象にならないの」 確かに倉持さんとなら つかず離れずの距離感で、素を晒せて、熟年夫婦みたいな落ち着いた関係になれそう。 「ふっ、知ってる」 「…………」 からかわれた…………。 むっとした表情を露にすると、彼は肘を着いて指先をこめかみの辺りにあてて 「でもちょっと 勿体無いって思った?」 と、くすりと笑った。 思った。 勿体無いって。 「全然って思われたら寂しいけど」 そう言うことさらりと言う。 私だって倉持さんを好きになれたらどれだけいいだろうって思ったよ。 「よし、期限が来てフラれたら倉持さんと付き合う」 どんっと握った拳でテーブルを叩いて宣言した私を瞬きをしながら見た彼はふっと笑みを溢した。
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