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「先輩先輩!」
ユリが朝から元気に駆け寄ってくる。
「今日飲み行きましょ
定時退社日!」
「でも………」
「今日市原先輩ならお休みですよ?」
「あ、そうなの?
じゃあ………行けるかな」
「私色々溜まってるんで
宜しくお願いします」
そう言って軽やかにフロアに戻るユリを見送って首を傾げた。
「溜まってる様には見えないけど………」
「かんぱーい」
積極的に音頭を取るユリの腕を引き寄せた。
「ねぇ……何でこんなに人数多いの?」
ユリと二人だと思っていたら湯原さん達のグループが合流していた。
「今日先輩と飲み行くんですーって行ったら俺らもって言うから、じゃあ合流しましょうって事に」
流れるような説明の後華奢な体に似合わず大ジョッキを片手で傾けた。
「それに、男性と一緒なら私達の負担軽くなりますし」
「ユリ………
私ユリの事大好きだけどそういう考えイタダケナイ」
おでこを押さえて項垂れる。
「私も先輩大好きです」
と可愛く微笑んでほぼ半分程のビールを一気に飲んでいた。
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