0人が本棚に入れています
本棚に追加
*小百合side*
うちは初音に翔太への手紙を渡し2人の手紙を受けとった。
そしてうちは教室に戻ると自分の席についている学斗に話かけた。
「これ真那から。」
「俺に?いらない。」
そういって学斗はなかなか手紙を受け取ってはくれない。
「とりあえず受け取って?そうじゃないと真那に怒られるから。」
「わかった。でも返事は×だからな。」
真那が振られることは目に見えてわかっていたが、真那よりさきに、真那が振られることを知ったうちは複雑な気分のまま、初音の手紙を渡しに、裕のところへ向かった。
「これ裕にって」
そういって、うちは裕に初音からの手紙を渡す。
「いい。マジ僕こういうの無理だから。いいって。」
「これ初音からだよ?」
今まで手紙を受け取ろうともしなかったのに、初音からの手紙だと聞くと、動揺を隠しつつ裕は手紙を受け取った。
初音はOKだな。
裕ってわかりやすっ。
うちはそう思いながら、手紙の封筒を見つめ続ける裕を後に教室をでた。
最初のコメントを投稿しよう!