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*初音side*
私は翔太くんに小百合の手紙をなんとか渡せたという達成感と、裕くんへの不安を胸に教室を後にし、テニスコートへと向かう。
駐輪場をでて、同じクラスの桜と倉庫からボールをだしていた。
その途中で小百合を見つけ、私は小百合に駆け寄った。
「裕くんどんな反応だった!?」
「なかなか受け取ってくれなかったけど、絶対大丈夫だよ。」
そう小百合が言い終わると同時に私は落ち込んだ。
受け取ってくれなかったってことは、ダメだったんだな。私。
落胆する私に目もくれず、小百合は続ける。
「真那は振られるみたいだよ…。学斗が振るっていってた…。」
「…!!」
私はそれを聞いて顔を上げた。
真那振られるんだ…。私も振られて明日は2人で落ち込むんだろうな。
そのことが頭から離れず、テニスに集中でないまま部活はおわった。
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