852人が本棚に入れています
本棚に追加
―…信じているの…
何十年
何百年経っても
また
「あなた」に出会える日を
…だって
「約束」したから
満開の「桜」の木の下で
また いつかきっと――…
薄紅色の花びらが、
ひらひらと視界を鮮やかに染める。
(ああ…また、この“夢”だ)
真っ暗な「闇」の中。
淡く光を放つように目の前に立っているのは、
満開に咲き誇る大きな「桜」の木。
色鮮やかに花びらを舞い散らせ、
地面を桜色に染めていく。
…その光景は、
もう幾度となく見慣れたはずの光景だったが…
「真琴」にとっては、
何度見ても飽きるはずのない光景であった。
最初のコメントを投稿しよう!