選択

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  そんな究極の選択をしていた翔太だったが母の一言で即座に決まってしまうはめになる。 「昨日、両方とも安かったから沢山買ったの、だからどっちか食べてね!」 「あっ、俺キングカレーね」 カップラーメンにお湯を入れ、待つ事2分30秒カップラーメンの黄金タイムだ。 麺をほぐし口に運んだ翔太は思わず心の中で叫んでいた。 『これ超うめぇー!!』 ― 「じゃあ、いってきまーす」 「行ってらっしゃい」 感動の時間も過ぎ去り、逆に訪れるこの時。 学校、それは喜ぶ者も居れば、喜ばない者もまた居る、翔太はその喜ばない者。 そんな翔太は学校に行くのを、心のそこから嫌っている。 その証拠に今、母親に『行ってくる』と言ったが玄関に座り、靴ひもをダラダラと結んでいる。
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