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翔太の苗字は桑原(クワバラ)
なので名前も呼ばれるのも
早い方だ。
何事もなく名前を呼ばれるはずだったが、身体に突如異変がおきた。
「ん!?腹が痛い……」
あり得ない程の腹痛が全身に走ったのだ。
その痛さは机の下に頭を入れ、まるでダンゴ虫みたいに丸まってしまう程。
「桑原君……大丈夫?」
親切に隣の席の少女が、翔太の異変に築き声を掛けてくれた。
「全然、だ、大丈夫!」
「きゃあ!」
『たくっ、何て失礼な奴だ!
こっちが気を使ってやったのに』
と翔太は声無き言葉で言っていたが、翔太の腹痛を我慢する、恐ろしい顔に少女が悲鳴を上げたのは言うまでも無い。
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