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｢痛ってぇー｣
『頭が割れたみたいにいてぇ』と思いつつ無意識に頭を手でさすっている。
｢ここは一体どこだ……?｣
翔太の目の前には見たことも無い､デカイ門が二つあった、デカさは門の間を電柱を縦にして通しても、ぶつかる事があり得ない程。
余りの事態に声が出せず自問自答をしていた翔太。
『まさか!?俺死んだのか!?
いやでも生きて……』
｢貴方は死んだの｣
声の聞こえた方に顔を向けると、門と門の間に蝋燭を持った同じ歳位の黒い服の少女が立っていた。
髪は長くスタイルも良い、けれど怪しげなオーラを放っている少女。
｢君は誰だ!?それにここ……｣
｢貴方は死んだのよ｣
｢俺が死んだ？｣
自分が死んだと言われ理解できる訳もなく、自分は夢を見てるんだ！と心の中で思っていた、しかし翔太は次の瞬間、自分は声に出してしまったんじゃないか？と思う事態になる。
｢いいえ、夢ではないわ現実よ｣
｢えっ?どうして俺の心が……｣
そんな訳が無いと、心の中で呟いていたが何度も少女に心の中を読まれ、翔太がこの少女はただの人では無いと気がつくのも遅くは無かった。
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