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「先輩さぁ……悪気が無くて陰口なんか言うヤツはいねぇよ…だから……こいつらにはお仕置きが…必要なんだよ…」
黒の制服を脱ぎ捨て、カッターシャツの手首のボタンを外して捲り上げる。
「さ、鞘くん!!ごめん!!この子達の責任は僕にある。僕がちゃんと注意してればこんな事にはならなかったんだ。だからこの子達を許してあげて!?」
こいつは……頭がおかしいのか?
「…なら、そいつらが人を殺しても同じ事を言えんのか?」
「な!?そんな事みんながするわけないだろ!?」
「鞘くん、いくら何でも極論過ぎるぞ!?」
本当にこいつらは…どうしようもない…偽善的だ。
「同じさ。お前は同じ事を言ったんだよ……だから…」
俺の拳がギリギリと音を立てる。しかし…
キーンコーンカーンコーーン…
チャイムが鳴り響いた。気がつくと昼休み所では無く、放課後になっていたのだ。俺はケータイの時計を見て舌打ちをした。バイトの時間が迫っている。
「チッ………」
俺は荷物を取り、扉に向かう。だが怒りを収める事は出来ず
ゴガァァァン!!
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