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俺は何も言わず、顔を少し赤らめてアネモネを出た。夜風は少し寒く、急いで帰宅した。 「…全く…可愛いやつめ。…さて……」 店の戸締まりをし、しばらくしてケータイでどこかに電話する。 「…あ、我が愛しの母君かい?近い内に家に行くから。…うん。うん。ちょっと愚弟を殺し…始末……ボコボコにしようかと思って。…ん?…あぁ、全くだよ。サヤが弟だったら良かったなぁ…ん、じゃ」 ケータイを切り、ニヤリと笑う。 「うぅさぶ!?なんか物凄く嫌な予感がした。まぁいいか。……ん、うま。我ながら上出来。」 今ビーフシチューを作っていた所だ。何せ妹が来るからな。美味しい料理で出迎えてやらんと。 ピンポーン… 「うーい。ちょいまって」 火を止めて玄関へ。 「はーい?ってまぁ誰か分かってるけど。」 扉を開けると妹がいた。 「ん、久しぶり兄さん。ボクが居なくて寂しかった?てゆうか寂しかったと言ってくれ!!」 こんな事を叫びながら飛びついて来た妹の岸本 優(ゆう)。髪は短い陸上大好きボクっ子少女だ。身長は168と女の子の中では大きめ…かな?日焼けが目立つぞ。
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