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不良は大振りのパンチを繰り出そうと腕を引いたが、俺はそこに割り込み腕を前に出す瞬間に肘関節部分に手をあて力を中和させるように相手の動きを封じた。
これはストップパンチ…まぁ自分で言ってるだけだが、結構有効だ。何せ放たれた拳より放たれる前の拳の方が止めやすいしダメージも無いからな。
「な、なんだてぐほぉ!?」
そのまま右腕を左手で掴み、自分に引き寄せて右肘で首を強打。まず素人にやっちゃいけない技だ。そのまま気絶し、アスファルトとキスだ。
「……まだやるか?」
「ひ、ひぃぃ!?逃げろぉ!!」
「まってくれ!!おいてくな!!」
1人はダッシュで逃げ去り、もう一人は倒れた仲間を担いで逃げ出した。
「…全く…難儀な奴らだ。」
俺は不良達が完全に視界から消えたのを確認し、風夜達を見る。
「大丈夫?怪我は無い?」
「え?あの…大丈夫です…」
ほぅ?珍しい。風夜の顔をあの距離で見て赤くならないとは…新しいパターンだな。
そんな事を考えていると、女の子はこっちを見ているのに気がついた。
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