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岸本 鞘 男。現在17歳で高校二年。見た目は髪を長く…いや、長すぎか。髪で顔が隠れるし、肩より長い。大体の奴はキモイとかオタク?とか思うだろうな。 だが、顔は中性的で自分でもまぁまぁかっこいいと思う。背も178と高く、スレンダーで細マッチョだ。 今は殆ど誰とも関わりを持っていない。もちろん理由がある。ギャルゲーに出てくるようなハーレム主人公のせいだ。名前は高山 風夜(ふうや)だ。 一年の時、俺はある女生徒に恋をした。一つ上の学年の人だったが少しのきっかけで友達になり、オレは仲良くなって……告白した。 「…すまない……私は……君の気持ちには答えられない。私は風夜が好きだから」 彼女は顔を赤らめながら言った。俺の名前を呼ぶ時は何の変化も見せない彼女が、風夜を呼ぶ時だけは……違った。 だが一応彼女との交友はある。 「そうか…ま、しゃあねぇよな。好きな奴がいるならさ…」 俺は受けたショックを悟られないように頑張った。もちろん家に帰って泣いたさ。
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