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さらに俺の不幸は重なる。
両親が死んだ。
俺と妹を残して。
だから俺は放課後に夜遅くまでバイトをして妹を養っている。妹が行きたい学校に行けるように。
そんな事からか、オレは髪を伸ばし始めた。学校では顔を隠し、バイトでは髪を束ね整えて別人として働いた。バイト先の人たちとはかなり仲がいい。
まぁ、今のオレはこんな感じだ。
ちなみに風夜ラヴァーズは人数が増えて現在5人。もっと増えるだろうが…な。
「ふぁ…ねむ」
朝遅刻ギリギリに登校し、席につく。
「よう!!今日も眠そうだな!!」
こいつはオレの一応の友達。名前は宮田 健(けん)だ。頭は弱くて鬱陶しい。それしかこいつの説明はいらん。
「どうした健。細切れにして市場に並びたいか?」
「ひぃぃ!?今日は一段と不機嫌でいらっしゃる!?」
「…まぁな。」
当然だ。あのハーレムがまず最初に目に入ってしまったからな。
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