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北見と檜山が俺を罵倒する。
「…めんどくせ…」
「な、何ですってぇ~!?」
はい暴力反対~。金持ちの娘が胸ぐら掴むってどうよ?
「檜山さん!!止めなよ!?ご、ごめんね鞘くん。悪気は無いんだよ?」
あ?こいつ下の名前で俺を呼んだか?……殺してやろうか
「…高山…てめぇ俺を下の名前で呼ぶんじゃねぇ……」
「…ぷっ…さやですって?まるで女性のっ!?」
檜山は黙り込んだ。いや、喋れなくなった。もちろん俺のせいだがな?殺気と言う奴だ。俺は一時期荒れていてな。その時に余りの憎しみと喧嘩の積み重ねで自由にこれを放てるようになったのだよ。
「っ…さ…鞘くん。それを止めて貰えないだろうか…」
姫歌が苦しそうに言ってくる。仕方ない。姫歌の頼みなら聞こう。俺はすぐさま殺気を出すのを止めた。
「感謝するよ…鞘くん」
檜山は泣きながら風夜に抱きついている。さらにクラス全員がつらそうな顔をしている。
「……フッ…」
俺は鼻で笑い、教室を後にした。正直授業とかどうでもいいからなぁ。一応色々免除されてるし。
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