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俺の基本的に溜まってる場所は屋上。…のさらに上の貯水タンクの上だ。上の部分は平らになっていて枠に手すりがぐるっと取り付けられている為、寝ていても落ちない。
「…今日も晴れてんなー…」
貯水タンクの上に寝転び、イヤホンをつけてiPodの再生ボタンを押す。そして…
「すぅ……ふぅー…………うま」
タバコを吸う。もちろんダメだが、関係無い。
「………今日もバイトか…早めに行かなきゃな。」
ケータイ小説を読みながらボケーッと昼までサボり。勉強?大丈夫だ。頭はいい方でな。卒業までの勉強内容は全て頭に叩き込んでいる。
キーンコーンカーンコーーン…
ボケーッとしてたら昼になっていた。飯食うか。鞄から食パンの耳が大量に入った袋を取り出し、単調に食べる。もちろん金が無いからな…悲しいが贅沢は言えん。妹の学費でバイト代は粗方吹き飛ぶんだ。因みに飲み物はただの水、だ。
しかし、このささやかな俺の時間さえも侵食する奴らが現れた。
「よし、誰もいないよ風夜にぃ!!ここで食べよ!!」
「ち、ちょっと引っ張ったら危ないよ!?」
「なかなかいい場所だよねぇ。さすが風夜妹~!!」
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