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浅葱の空は、
貴方の背中に似ていました。
大きくて、暖かくて、
全てを包み込んでくれる。
いつかまた巡り逢えた時。
きっとその時、僕は僕じゃなくて、
貴方は貴方じゃないでしょう。
だけどわかります。
貴方だと。
僕は僕の記憶…
“沖田総司”の記憶を忘れないから。
貴方と共に過ごしたキラキラ輝く日々を、
絶対に忘れないから。
そしてきっと貴方も“土方歳三”の記憶を
忘れないでいてくれるから。
浅葱の空の下。
また、笑い合いましょう。
浅葱の空を見上げ、
貴方の背中を思い出しながら。
僕は、貴方より先に、
桜の花弁と共に散ります―――…。
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