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俺、皆のこと大好きだった。
飯取り合いしたり、
くだらないことで爆笑したり…。
そういうの、凄く楽しかった。
このまま時が止まってしまえばいいのに。
って、ずっと思ってた。
だけど
時は止まってくれるはずなんてなくて。
無情にも皆と離れる時が来た。
これは俺が選んだ道だから…。
泣いてはいけない。
哀しんではいけない。
後ろを振り返ってはいけない。
「平助……またな」
また、なんてきっとないのに。
こんな裏切り者の俺に
また会いたいと思ってくれてるのかな?
―――ありがとう。
こんな言葉じゃ足りないくらい。
「ああ……またな」
俺の夢がひとつ増えた。
きっと…否、絶対に叶わない夢だけど。
“また皆と笑いあえますように”
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